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「エンジニアの基礎体力を高めたい」エンジニア発信で新たにはじめた、テクの暦とは?

hiroko By hiroko

インタビュー カルチャー

こんにちは、アドテク技術広報の田爪です。

今日は、2/1から新たにはじまった「テクの暦」をご紹介します!
「テクの暦」は、エンジニアがリーダーとなって開催されたアドテクサミットで決議された施策です。
プロジェクトを推進しているエンジニアのおふたりに、リリースまでとこれからについてお話を聞いてみました!
※アドテクサミット…技術や研究、組織活性など、様々なテーマに沿って施策提案を行い決議する場

agawa2阿川 / AI Studio Dev Group
バックエンドエンジニアとしてデータ分析基盤の整備を進めるべく、日々 Hadoop と戯れたり Scala でマイクロサービスを作ったりしています。
yoshida吉田 / オペレーションテクノロジー事業部
iXam Drive というFacebook / Twitterの広告運用を行うシステムの開発責任者をしています。ビジネスとエンジニア・クリエイターの想いを繋ぎ、最高のソリューションを提供できるシステムを作ることが使命です。

-まず最初に、テクの暦について教えてください!
阿川
すごく簡単に説明しますと、技術系のアドベントカレンダー のように技術に関するブログ記事をアドテクスタジオのエンジニア・クリエイター全員が持ち回りで書いていくという施策です。
普通のアドベントカレンダーと特に違うのは、「カレンダーそのものは社内向けに限定して」、「記事のテーマは絞らず」、「自分でエントリするのではなく対象者は定期的に担当日が決められて」、「通年実施する」といったポイントです。
吉田
案の検討段階から阿川さんのこだわりポイントでしたね!

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-アドテクサミットで、テクの暦を提案したのはなぜですか?
阿川
アドテクサミットのメインテーマはよいプロダクトを継続的に生み出す為にはどうすればよいかというものでした。 このテーマに対して即効性のある案をバシッと出せれば良かったのですが(笑)、なかなか難航したので「エンジニアの基礎体力を高める」方向で考えることにしました。
吉田
阿川さんは基礎体力あるから、ぜひ阿川さんにひっぱっていただける案をと(笑)。
阿川
僕の基礎体力はともかく(笑)、自分をサンプルにして基礎体力が足りないところを考えてみたところ、ノウハウのアウトプットが足りていないのではないかという点に思いあたりまして。もちろん業務でコードやドキュメントは書いていますが、日々蓄積されていく知識や知見を整理してアウトプットする機会が少ないんですね。目の前の仕事をこなすだけでなく、アウトプットするために自身を振り返るというのは、エンジニアとして大切なことだという思いはあるものの、なかなか実践できていませんでした。
吉田
そう、まさに自分はアウトプットが足りていないと常々感じていましたので、他にもたくさんの人がアウトプットしたい欲求があるのではと思いましたね。ただ社外向けに限定されてしまうと、尻込みしてしまう。

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阿川
はい、社外向けでは例えば AdTech Studio Tech Blog にアウトプットしようとすれば運営は歓迎してくれるんですが、書くほうとしては会社の看板を背負うことになるという心理的抵抗があって、ちょっと気楽には書くのはつらいですよね。あと、チームや社内コミュニティの勉強会での発表に向けて準備することはあるんですが、それだけではアウトプットを受け取る人も限定的になってしまって勿体無いという思いもありました。
吉田
チーム内での勉強会などのアウトプットは定着していますよね。ただそれが他のチームからは見えないのは本当に勿体無い。
阿川
例えば自分のブログを持っていて継続的にアウトプットしているような方ばかりなら素晴らしいんですが、自分も含めてみんながそうというわけでは無いので「継続的にエンジニア・クリエイターがアウトプットできる仕組み」を作れないかと考えていたところ、ちょうど IT 界隈ではアドベントカレンダーが始まるところでして、そこから発想を得て社内向けの通年アドベントカレンダーという形なら機能するのではないかと考えたのが「テクの暦」です。

-アドベントカレンダー形式にしたのにも理由があるのですか?
阿川
アドベントカレンダーという形式は課題に対してうまくマッチしているポイントが多いと思います。まず、締め切りありきなのでアウトプットする習慣がない場合もほどよいプレッシャーになる、という点。また、公開先を社内向けにすることでアウトプットの心理的抵抗を下げられるのではないか、という点。そしてアウトプットをカレンダーという形式で集約することで、受け取る人を社内全体に広げられる、という点です。
吉田
プレッシャーになりすぎない締め切り駆動が気に入っています(笑)。執筆者に向けて、もうすぐ公開予定日ですよ、とお知らせしてくれるのも優しい機能ですね。


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-オープンするにあたり、プロジェクト設計時に意識していたことはありますか?
阿川
いきなり「自分の記事を公開予定日までに書いてください」という形でオープンしても「どんなものを書いたらいいのか分からない…」と戸惑わせてしまうことになりそうだ と思ったので、アドテクスタジオのテックリード陣に先行して記事の準備をお願いしました。おかげでオープン時には既にある程度の日付が記事で埋まっている状態になったので、雰囲気が掴みやすくなったのではないかと思います。

あと、公開された記事を読むために能動的にカレンダーにアクセスする必要があると面倒になって廃れてしまうと思ったので、日々公開された記事は Slack の専用チャンネルへ自動で通知するようにしています。
吉田
Slack への通知は良かったですね。Slack にはリアクションの機能があり、「いいね」や「拍手」といった反応を気軽に返せます。フィードバックがあると励みになりますし、読んだよ!という意思表示にもなりますね。

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-2/1にテクの暦がスタートしましたが、その後どうですか?何か変化や周りの反応はありますか?
阿川
「テクの暦のために久しぶりに自分のブログに記事を書きました」という声があったのが嬉しかったですね。まさに「アウトプットするキッカケとなる」ことが一番の狙いでしたから。むしろ、それ以外の「記事が読める」といったところは副次的な効果だと捉えているので、既に自分のブログなどで継続的にアウトプットしている人はそのままテクの暦に流用しても良いよ、という風に言っています。
吉田
久しぶりに記事を書いたのは、私もです(笑)。ブログを書きたいけれど時間を確保してブログを書くことが難しいと思っていたこともあり、テクの暦は自分のニーズにも合致した提案でした!
阿川
これからちゃんと継続できていけるかどうか、というのはまだ始まったばかりの試みなので未知数だというのが正直なところですね。ですが、何か問題があっても上手く続けられるよう改善していければと思っています。
吉田
そうですよね。抵抗のある方もいらっしゃると思うので、丁寧にフォローをして楽しんでもらえるようにしていきたいですね。私の周りではテクの暦のネタを何にしようか、これはネタになりそう、といった声が聞こえていて、そういった意欲をもっていただけている人たちを飽きさせないように盛り上げていきたいです。

-すでにアップされた記事の中で、それぞれ気になる記事はありますか?

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阿川
井上ゆりさんの RustのWebフレームワークIronでWebサービスをつくる という記事が面白かったですね。アドテクスタジオで Rust を利用しているプロダクトはまだ無いはずですが、Rust に興味を持って学習しているエンジニアが居る、ということが分かるのはこの取り組みならではだと思います。
吉田
渡邉 雄作さんの マネジメントの秘伝のタレ です。プロジェクトマネージャーとして活躍されていているノウハウがわかりやすく纏められていて、とても参考になります。想いが一方通行にならないためにも、エンジニア・クリエイターとマネージャーの双方の視点が楽しめることがテクの暦の強みですね。

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阿川
他にも「アメリカのオフィスを作ってみた話」という生々しい話とか、「ネイティブ広告をSketchで作る理由」というアドテクスタジオのブログでは出てこなさそうな記事もありました。もちろん、純粋に技術的なものも沢山あって、 OpenStack や AWS/GCP、フロントエンドや Golang、データサイエンティストからは Kaggle の紹介など、幅広いテーマで書いてくれています。身近なエンジニア・クリエイターが書いたものなので、自分の守備範囲外であっても興味深く読ませてもらっています。

-今後、テクの暦を通してどんなことを期待していますか?
阿川
普段あまりアウトプットする習慣がない人も是非これを機に自分のノウハウをアウトプットして欲しいですね。そのために経験や知識を整理するのは大変ですが必ず自分のためになりますし、普段は繋がりが薄い同僚に興味・関心をもってもらうキッカケにもなるのではないかと思います。

そして、こうした一人一人のちょっとしたアウトプットに対する意識が向上していくことで、アドテクスタジオのエンジニア・クリエイターがより良いプロダクトを作ることに繋ればと期待しています。

吉田
テクの暦に投稿した結果、チーム内外の方との会話のネタになったことがとても良かったです。アドテクスタジオも大所帯になりましたから、なかなか一人ひとりが興味を持っていることなどがわからなかったりします。テクの暦を通じて、今まで接点のなかった人を知ってもらうことにも繋がればとても幸せです!

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阿川さん、吉田さん、ありがとうございました!
アドテクスタジオのエンジニア・クリエイターは現在約200名、エンジニアの基礎力を高める施策でもあり、お互いのコミュニケーションのきっかけでもあるテクの暦。

ここからあたらしいプロダクトの案が出てきちゃうかも・・・?!
とてもたのしみです