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議論を「見える化」しよう—–ファシリテーション・グラフィック勉強会

hiroko By hiroko

インタビュー カルチャー スキルアップゼミ

こんにちは、アドテクスタジオ技術広報の田爪です。

アドテクスタジオでは、スキルアップゼミという制度があるのですが、そのなかのひとつ、
リーン・アジャイルゼミが、ファシリテーション・グラフィック勉強会を実施していたので見学してきました!

今回はアドテクスタジオオフィス内のクリエイティブスペースにて開催!
日中は集中スペースとして個人の開発を優先としていますが、19時以降はオープンスペースとして社内勉強会やスキルアップゼミの活動も実施しています。それでは、活動レポートをお送りします


※スキルアップゼミとは
通常の勉強会とは異なり、研究の成果を事業に活かすことを目的とした制度です。半期ごと各ゼミにて成果テーマを明確に決めて、業務とは別で研究活動を行います。


 

  三浦  /  RightSegment  /  Engineer
RightSegmentの開発責任者をしています。最近USB-TypeCの辛さがわかるようになりました。

-なぜ、ファシリテーションをテーマに勉強会を企画したのですか?

三浦:
今期のリーン・アジャイルゼミは、「メンバー各自の課題感、興味分野にフォーカスしてそれぞれが学ぶ」「研究結果をアドテクスタジオに還元する」という目標を立てて始まっています。その中で僕はファシリテーションという分野を選択して学習していました。

ファシリテーションってかなり得意、不得意の意識が分かれると思うんですが、なんとなく体系化できる部分もあるんじゃないかなと。だからこれを学んで組織に伝えて少しだけでも会議や開発が良くなったらいいなと思っていたんです。

-ファシリテーション・グラフィックにテーマを絞ったきっかけがあったのですか?

三浦:
ファシリテーションって、しばらく学習してみると、なんというか他の人に伝えるにはすごく偉そうなんですよ。
僕自身も課題感があって学習している領域の話なので、それを伝える人間にはなれていないなと。
伝える側も伝えられる側もハードルが高いなーと思っていたんです。伝わるビジョンが想像出来ないというか。

でも、課題は確実に存在しているので何かしらの方法で伝えたい。
そんなときに外部の研修でグラフィックで議論をリードする人を見掛けて、「ああ、これなら伝わるんじゃないかな」と思ったんです。
ファシリテーション・グラフィックってファシリテーションの一つの形だと思うんですが、「ファシリテーションやろうよ!」よりは凄い具体的だし、ちょっとした方法の違いで興味を持ってくれる人がいるんじゃないかな思ったんです。
あと、僕自身も勉強中なので「一緒にやろうよ!」みたいなことがやりやすいなと思いました。

-この質問面白かったです!ファシリテーターと思わせておいて、正解は・・・?

三浦:
「グラフィッカー」ですね(笑)
グラフィッカーは会議で板書をする人です。
なんとなく下っ端の仕事というイメージがあるかもしれないですけど、凄い重要な役割なんです。

例えば、会議で10分前に誰かが発言したことを覚えていられないことって多いと思います。
緊急の要件で連絡が来て一時的に退室したり、フッと別のことを考えてしまうこともあるかもしれない。そんなときに今までの議論が描いてあれば迷わずに議論に復帰することができますよね。他にも板書するために多くの人が発言を要約すると思うんですけど、その要約のプロセスで発言の真意が確認できたりするんです。だから、会議ではファシリテーターが板書することが多いんです。その人がホワイトボードに描いたことを中心に議論がされる。間違いなくスキルですよね。

-グラフィッカーのスキルはどんなところですか?

三浦:
事前に準備し、その場に用意するものを選択するスキル。発言を要約し、適切なチャートを選択するスキル。
そして発言者の感情を表現できるイラストにするスキル。
・・・挙げればキリが無いかもしれません。でも、そのすべてを習得していなくても会議を良くすることができるのも面白いところだと思います。

言葉だけで説明するのって凄く難しい。
「言葉で説明するより、絵を描いたほうが伝たわる」って感じている人は意外と多いんじゃないかと思うんです。エンジニアもビジネスも関係なく、自分の領域外で働いている人に伝えたり説明する時は特に。だから、実はもう既にみんな行っている事で、ある意味グラフィッカーのスキルをみんな使っているんです。
でも、僕も含めてみんなしっかりとした知識もなく、自己流だから、多人数に対応出来なかったり、イレギュラーな事に対応できないのかなと思っています。アートではなくスキルなので、練習すればどんどん良くなる。しかも、グラフィッカーのスキルって目に見えるものが多いので、上達を実感しやすい気がします。また、「こういうときはこのチャートが向いている」みたいなある種のセオリーというか、テンプレートみたいなものもあるので、試しやすさはあると思います。

↑グラフィックチャートのひとつ、マンダラ型

-今日は初回でしたが、どんな内容をメインに講義したのですか?

三浦:
初回なので、「ファシリテーション・グラフィックってそもそもなんなの?」ってところがメイントピックでした。これから学ぼうとしていることが何かをはっきりさせたかったので。ただ、それだけだとせっかく時間を作って来てくれたのにお土産が言葉だけになってしまう。これは微妙だなーと思ってちょっとだけテクニック的なことを入れました。なので、参加してくれた方はこれからどんなことを学んでいくのかをイメージしてもらえたんじゃないかなと思います。

-次回以降は?

三浦:
全6回を予定しているので、徐々に興味を持ってくれる人が増えたら嬉しいですね。
実は僕個人としては、勉強会に参加をしなくても興味を持ってくれれば良いかなと思っていました。遠くからそっと覗いていたり、通りかかった時に聞いたちょっとした言葉がきっかけでその人が個人的に勉強してくれるかもしれない。別の人は「そういうスキルは必要ない。もっと他に良い方法がある」って何か行動してくれるかもしれない。それはそれで組織へのフィードバックかなと。
そういう意味では、執務エリアのすぐとなりにあるクリエイティブスペースでのオープン勉強会は最適な環境でした(笑)


多くのメンバーが「何が始まるんだろう?」って覗いていましたね!

あと、同僚がスキルアップしようとしている姿ってやっぱり刺激になりますね。

-今回は、リーン・アジャイルゼミのメンバーに限らずの参加でしたね!
今日、一番反応があったのはどんな内容でしたか?

三浦:
勉強会の告知はアドテクスタジオ全体に呼びかけただけで、個人的に声を掛けたりはしなかったのです。けど、同じプロダクトチームのメンバーや隣のチームのメンバーが参加してくれました。ちらっと見に来てくれたり、通りがかりにちょっとだけ足を止める人もいて。凄いですよね。人って集まるんですね(笑)
それだけ課題感、興味がある領域なんだと思いました。

参加者からは、やっぱり具体的なテクニックに対しての反応が一番良かったですね。
あと、勉強会の最後に「要望はありますか?」って聞いてみたんですが、その中で実際の活用事例を知りたいっていうのがあったので、これは僕の宿題です。もっと「こんなことやってみたよ」って話せるようにしたいと思います。
次回からは実践的な内容に入っていくので、まずは勉強会の中で色々と試してもらって、議論して最後は僕から「みんなもやってみてよ!」って言いたいと思います(笑)

ゼミメンバーもそうですが、参加してくれた人たちは、忙しい業務の合間に貴重な時間の一部を投資してくれるという意識は持っていきたいなと思います。僕自身がまだまだ学んでいかないといけない状態なので、僕個人の経験から伝えられるものは少ないと思います。でも工夫はいくらでもできるし、色々試すことも出来る。うまくいったこと、いかなかったことも含めて全部フィードバックして、ちゃんと勉強できる場にしていきたいと思います。

そして、みんながファシリテーション・グラフィックのスキルをプロダクトで活かせるようになれたら最高ですよね。

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三浦さん、ありがとうございました!

職種に限らず、できるだけ意思疎通はスムーズにすすめたい、決定サイクルも早めたい。
そのために工夫できることはどんどん導入していきたいですよね。
わたしも効率的なMTGとグラフィック化、大好きです!

それにしても、本当に学ぶって大事。
さまざまな手法を知っていると知らないとでは大きな違い。
わたしももっとテクニックつけていこうと思いました

以上、リーン・アジャイルゼミの活動レポートでしたー!