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ただひたすらに話す。本気で向き合う斜め上の関係 ~アプレンティス制度~

atsuki By atsuki

インタビュー 組織文化

皆さんこんにちは、サイバーエージェント アドテクスタジオ 業務推進室の伊藤(@wildtiger0713)です。

 

前回、「師匠と弟子、エンジニア同士の斜め上の関係作り ~アプレンティス制度~」という記事で、アドテクスタジオで実施しているエンジニア向けの育成支援制度 アプレンティス制度 について紹介させてもらいました。

 

アプレンティス制度はより成果を上げて活躍の幅を広げるため、エンジニアとしての市場価値を高めるため、技術面だけでなく考え方や価値観、働き方などを含める範囲で自ら手本になりながらアドバイスをくれたり、導いてくれる存在である「師匠」を見つけることをサポートする制度です。同じチームのリーダーやマネージャーだけでなく、チームや職種を跨いだ広い範囲のメンバーから「この人のようになりたい。この人から学びを得たい。」と思う人を自ら指名し、指名された側もその期待に応えられる、応えたいと双方が合意できれば師匠と弟子の関係となり、制度のサポートの下、斜め上の関係として経験やスキルに基づいた後進の育成に協力してもらうことができます。

 

制度開始から半年が経ったこのタイミングで、振り返りを兼ねて各ペアに活動内容や手応えについてヒアリングしてみました。

その中から今回はロボットサービス事業部 遠藤 大介さん(師匠)、AI Messenger 横道 稔さん(弟子)のお二人のお話を深堀りして聞いてみました。

 

 

 

 

遠藤 大介 / 2003年5月入社。広告代理事業のスタッフ部門で8年従事(SEM、SEO、サイト制作、アクセス解析)。オークションサービス「パシャオク」で2年半従事(プロダクト開発、マーケ、オペレーション、CSなどサービス運営全般)。クラウドソーシングサービス「Woman&Crowd」で2年従事(パシャオクよりもっとサービス運営全般)。2017年1月にAIメッセンジャーに異動して、ロボットサービス事業部立ち上げとチャットボット事業のサービス品質向上に関与

横道稔 /2014年5月入社。Private DMP「RightSegment」でエンジニア、開発責任者として 2年従事。2016年4月に「AIメッセンジャー」の立ち上げ開発責任者(プロダクト・オーナー兼エンジニアリング・マネージャー) として異動し、今に至る。 omoiyari.fm パーソナリティ。

 

 

 

— 早速ですが、横道さんはどういったことを期待して遠藤さんを指名したのですか?

横道
遠藤さんにはコーチングのコーチとして、僕の課題を聞いてもらい、その上で質問をしてもらったり経験を話してもらうことで、僕自身の中にあるであろう答えを引き出してほしいと最初に伝えました。遠藤さんは今までに出会ったことがないタイプの人で、持っている視点が僕とは違っていて、ただそこにいつも納得させられていたので、僕が経験してみたい経験をしてきている人なのだろうなとすごく感じていました。これまでにいろいろなことに考えに考え抜いてきた人だという印象で、そういう人に自分の課題を当てたら、どういう答えが返ってくるのだろうという期待から指名させてもらいました。

 

 

 

— どのくらいのペースで活動されているのですか?

横道
週1でランチMTGの形で行っています。忙しくて実施できない週もたまにありましたが基本的には月に3回は行えています。
遠藤
普通に喫茶店やマークシティの銀座ライオンに行って、飯食って話すっていう感じですね。

 

 

 

— ライトな感じですね。普段お2人ではどんな話をされているんですか?

横道
仕事に関する何かしらのテーマについてただひたすら話すって感じですね。体裁はライトですが雑談だけして終わるようなことはないです。
遠藤
横道さんが話したい課題は本質的なものだったので、横道さん自身で僕がいなくてもそれを超えていけるようになればいいなと思ってやっていました。だから聞くときはとことん聞くし、僕が話すときはとことん話す。ただただ、2人で課題に向き合って話すことをやってた感じですね。意識していたのは、僕が「こういうものだ」「こうあるべきだ」と諭すのではなく、すでに横道さんが自分で気づいているけど自覚していないことや全く別の方向から見た新たな視点を、会話の中で認識してもらった上で自分の意思として決めてもらえればいいなぁということですね。

 

 

 

— お二人はもともと仕事上での関わりがあったのですか?

遠藤
僕がロボット事業の立ち上げでAIメッセンジャーに来たのが1月なんですが、僕以外はチャットボットの事業をやっていて、そこの開発責任者をしていたのが横道さんでした。ただ、これからサービスをどうしていったらいいかを少し話す程度の関係だったので、師匠に指名されたタイミングではまだそこまで込み入った話をする仲ではなかったよね?
横道
それだけ遠藤さんとの出会いが衝撃だったんです。自分はずっとユーザーに価値を与えるサービスをやりたいと思って生きてきた人間で、遠藤さんのようにポリシーを持ってサービスやユーザ体験、そしてビジネスを真剣に考えてる人に話を聞きたいという思いが元々ありました。
遠藤
B向けの広告代理事業のビジネス経験をした後に、AIメッセンジャーに来る前にC向けのオークションサービスやクラウドソーシングサービスを経験して、そこで自分なりに一生懸命考えて実行するということをやってきたので、その経験が大きかったかもしれないですね。

 

 

 

— 遠藤さんは横道さんの師匠を受けたことで、自分にとってもプラスになるようなことはありましたか?

遠藤
もちろんありますよ。ちょっとだけ(一同笑) 話を聞いて僕が質問することで、横道さんが自分の考えをばーっと話す、そうすると途中から横道さんの中でだんだん僕はいなくなっていって自分との対話になっていくんです。その過程で考えが整理されたり、忘れかけていたことがリマインドされたりしていくと思うんだけど、実際には僕と対話してもいるわけなので、僕も同じように整理できたりリマインドされたりします。それは自分にとってもプラスでしたね。さらにこの取組みの中で、横道さんが実際の業務で起こる課題に対してどう考えてどう向き合ってどんな結果に繋がったのか、それを一番身近で共有してもらったことで、自分もそれをバーチャル体験できる。一方的に教えたり、導いたりではなく、お互いに気づきを得られるいい機会になっていると思います。逆に僕が悩みを相談したりすることもありましたし。

 

 

 

— 横道さんはアプレンティス制度をやってみてどうでしたか?

横道
僕みたいな役割(プロダクトマネージャー、エンジニアリングマネージャー)の人間って、身近な人には直接見せにくい悩みや課題があったりするので、「横」なり「斜め上」の関係での相談相手が持てたのはとても大きかったです。ちょうど自分もメンバーにコーチングセッションをやるようになって、自分にも話しを聞いてくれたり、いい質問をしてくれる相手が欲しいなと思っていた時期だったので。

 

 

 

— 斜め上の関係をアプレンティス制度に則って行うことでよかった点はありましたか?

横道
きっかけとしてとてもありがたかったです。元々誰かにコーチングをして欲しいという思いはあったのですが、言い出すきっかけや機会がなかったので制度化されたおかげで始めやすかったです。外部のお金のかかる講師に依頼しようかとも思ってたので。時間の取りかたなども、続けていく上で制度というものがあるとやり易くなる点はあるかと思うので、個人的にやるよりも制度を利用する意味はあると思います。

 

 

 

— お二人のように、壁うち相手、コーチングコーチのような形でのアプレンティス制度の利用がこういう人におすすめ!というのはありますか?

遠藤
色々と考えているんだけど、どこかしっくりきていない感覚があったり、ちょっと混乱しているような人は、誰かと課題に向き合ってただひたすら話す、という取り組みかたを試してみるのも良いかもしれませんね。人によって合う、合わないはもちろんあると思いますが。
横道
自分の話に耳を傾けてくれて、押し付けがましくなく自分にいい気づきを与えてくれる人がいることの大事さが伝わればいいなと思います。この人の感じ方に共感する、自分は持っていないものがある、そういう人がいたらぜひ師匠に指名してみるのもよいのではないでしょうか。

 

 

 

直属のマネージャーとは別に自分の抱える課題に対して一緒に向き合ってくれる味方がいるということは、職種や職位によらずどんな仕事においてもとても心強いことだと思います。

一方的に教えてもらう、導いてもらうだけでないフラットな関係を築くきっかけとしても、アプレンティス制度が機能した例の紹介でした。