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F8 2018 developer conferenceから見る企業とコミュニティの関係

@waysaku By @waysaku

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はじめに

アドテクスタジオの@waysakuです。
先日行われたF8 2018 Facebook developer conferenceに運良く参加できたので、そこから感じたことを書いてみたいと思います。

発表内容は多くのニュースサイトなどで紹介されているのでそちらを見ていただくとして、今回はニュースサイトではあまり触れられていない(気がする)、且つ日本ではあまり情報が少ないデベロッパーコミュニティにフォーカスしたいと思います。

私も個人としてエンジニアの勉強会に参加したり、会社としてカンファレンスのスポンサーになったりしていることはあるものの、企業とコミュニティ(主催者、参加者)がコラボレーションできることはもっとあるのではないかと感じていたためです。

Facebookのような巨大企業が自社APIを利用したアプリに留まらず、世界各国のデベロッパーの支援を行う理由はなんだろうかと思いを馳せてみました。

※以下、Facebookの表記に沿ってエンジニア、デベロッパー、クリエイター、プログラマーをデベロッパーという表記で統一させていただきます。

F8で語られたデベロッパー支援

現在、Facebookで取り組んでいるデベロッパー支援は以下の3つのようです。

  • FbStart
  • Developer Circle
  • Tech hubs

いずれもFacebookがプラットフォーム戦略をとる上で重要な位置づけと捉えているように感じました。
1日目のKeynoteの後半でIme Archibong氏 (Facebook VP Product Partnerships )によるfacebookのコミュニティへの投資についてのセッションでは多くの成果が出ていることを強調しています。

それぞれどんな支援内容なのか簡単に見ていきましょう。

FbStart

https://developers.facebook.com/fbstart

5年前に開始された中小のモバイルスタートアップや個人デベロッパー向けの支援プログラムです。
今どきのアプリやWEBサービスを持っているスタートアップや個人が申し込むことによって、AWSやDropboxなどの事業に関係するサービスやツールの無償提供が受けられるようになっています。

Developer Circle

https://developers.facebook.com/developercircles

2018年から始まり、当初1万人ほどでしたが、今では10万人が世界で参加している開発者コミュニティになっているようです。
facebookデベロッパーとの交流や情報交換、それ以外にも地域のデベロッパー同士の交流のためのイベントの開催を後押しする取り組みです。
日本では大阪でコミュニティがあるみたいですね。

Tech hubs

※オフィシャルのページが見つけられませんでした

こちらも2018年から開始した地域の技術育成プログラムとスペースを提供する取り組みです。
既に15のTech Hubsに投資しているとのこと。
ナイジェリアで最初に実施されたとのことで、facebookとしてもビジネス的に重要な投資だと位置づけているようです。

 

フェーズごとに支援する

Building Together: Platform Strategy Overviewではフェーズごとの包括的な支援を行っていると説明されていました。

  • Skills
  • Products
  • Business
  • Scale
  • Community

Skills

Developer Circleによる支援がこのフェーズをカバーしているようです。

交流や情報交換の場を提供することによりスキルの補完を促すことが目的なんでしょうか。

Products

様々なfacebook APIを通じて開発をサポートしているとのことです。
facebook認証から始まりAIツールなど潤沢なリソースが開放されていますね。
https://developers.facebook.com/docs/

Business

Tech hubsがここをカバーするとのことでした。
トレーニング支援だけでなく、ビジネス的な支援もしていくんでしょうか。

Scale

FbStartがここに該当するんですね。
中小スタートアップが対象だったみたいですが、現在は拡大を狙うスタートアップも参加しているとのことです。

Community

ユーザーを増やすためにもコミュニティは重要でサポートの提供や情報交換をするためにも是非facebookのプログラムに参加してほしいとのことです。

 

企業がデベロッパーコミュニティを支援するということ

今回改めてFacebookがどんな形でデベロッパーコミュニティを支援しているかを体系的に知ることができました。

わかったことは非常に戦略的にコミュニティ支援を行っていることです。
それだけデベロッパーコミュニティがfacebookビジネスにとって重要だと位置づけているということなんでしょう。

私の印象では日本では企業の宣伝や採用目的でスポンサーなどを行っていることが多いと思いますが(もちろんそれでも大きな意味はあります)、ビジネスの拡大戦略として位置づけて考えてみるとまた違ったコミュニティが生まれて企業とデベロッパーの双方にとっていい取り組みが作れるのではないかと感じました。

企業の成長戦略に合わせた社内コミュニティの形成の参考になりそうですね。