adtech studio

Agile2018 参加レポート – Day 2 & 3 ②

Ikuo Suyama By Ikuo Suyama

アジャイル 参加レポート

こんにちは。

アドテクスタジオ、LODEOエンジニアの陶山です。
引き続き、San Diego で開催されている Agile2018 の参加レポートを綴ります!

前回の投稿はこちら: Agile2018 参加レポート – Day 0 & 1

今回は2日め、3日めのセッションから印象に残ったものをレポートしたいと思います。

Day 2.

この日私は4枠すべてワークショップのセッションに参加したのですが、中でも特に面白かったセッションを紹介します。

Deal Me In! Portfolio Dashboard Poker – A Fun Way to Align Business & Technical Goals

by Jason Tice

Agile2018 に参加するにあたり、いくつかのテーマを事前に決めて行ったのですが、その中の1つ「メトリクス」に刺さったので参加してみました。
このワークショップは、ワークショップ自体としての完成度がとても高く、持ち帰ってすぐに実践できそうな内容でした!
内容としては、‘Portfolio Dashboard Poker’ の名の通り、予め準備されたメトリクスの中から、シナリオ(コンテキスト)に沿うものを選び、最終的にダッシュボードを完成させる、というものでした。

ワークショップは以下の流れで進行しました。

1. シナリオを決める

  • コンテキストを固定し、メトリクスの目的を明確にする
  • なぜそのシナリオを選択したのか?を3つ書く

2. 事前に準備されたカードの中からメトリクスを選ぶ

  • ビジネス / テクノロジーのカテゴリに分ける
  • 4個以上、10個未満を選択する
    • メトリクスが多すぎるとダッシュボードとして機能しない

3. 優先度をつける
4. 選択したそれぞれのメトリクスについて、以下を議論する

  • WHY: なぜその指標が必要なのか
  • HOW: メトリクスはトレンドかターゲットか

最終的に、このようなダッシュボードが出来上がりました!

また、当日の様子がTwitterに投稿されていました。
https://twitter.com/TheAgileFactor/status/1026897059155070977

通常3~4時間で行うワークショップだそうで、それを75分に圧縮して行うのでかなり進行が早くついていくのがやっとというのが正直なところでしたが、とても参考になるワークショップでした。
使用したカードを含めて、資料は公開するとのことだったので、持ちかえって社内でもやってみたいと思っています!

その他、Heidi Helfand さんの傾聴リスニングのワークショップや、Agile Retrospectivesの著者である Esther Derby さんのワークショップに参加してどちらも最高だったのですが、こちらはまたの機会にゆっくりまとめて報告したいと思います。

Day 3.

この日は2つ目の基調講演が行われました!

What is the story with Agile data?

by Troy Magennis

内容は吉田さんのまとめに詳しいので、こちらをご覧ください。

(吉田さんとかぶってますが)私的にはこのスライドが最高でした!

このセッションを皮切りに、「Metrics」がキーワードのセッションが多く展開されました!

Thinking Fast and Slow – so what can we do about it?

by Linda Rising

メトリクスがテーマと申し上げたのですが、大好きな本の一つ「Fearless Change」の著者の一人 Linda Rising さんのセッションがどうしても聞きたくて、こちらを選んでしまいました。
結果的にはこの判断はおそらく大正解で、今日までのセッションを通して最高の経験だったと確信できるほど素晴らしい内容でした!

メッセージとしては凄くシンプルで、Daniel Kahneman 氏の「Thinking, Fast and Slow」が元ネタになっているそうなのですが、

人の脳には2つのシステムがある。
=System 1:無意識系 と System 2:意識系

System 1 はマルチタスクで早い。
System 2 はシングルタスクで遅い。

課題解決に System 1 を使おう。

10分考えてわからなかったら、System 1 に任せて問題を離れよう。
System 1 は「認知バイアス」で正しくないことがあるから、最終的な判断は System 2 で行おう。

すごく乱暴に説明するとほぼこれに集約されると思っているのですが、プレゼンテーション力が本当にすばらしく、始まった瞬間に Linda さんの世界に引き込まれて、気がついたら75分が過ぎているという、本当にあっという間に終わってしまったという感覚でした。会場の一体感も含めて、他のセッションでは感じられない独特な空気がありました。
日本にもファンが多いとお伺いしたのですが、私もすっかりファンの一人になってしまいました。

セッションを録画したものを公開するよ、と言っていたので、ご興味があれば是非ご覧いただければと思います。

https://agile2018.sched.com/event/EU8q/ask-me-almost-anything-linda-rising-linda-rising

この先もきっとたくさん問題にぶつかると思うのですが、そのときはこの Linda さんのセッションを思い出して、このメソッドを実践しようと思います!

まとめ

前回のまとめでも触れたのですが、今回のカンファレンスで頻繁に耳にするので「キーワードなのでは?」と考えていた「Business Agility」 や 「Output vs Outcome」の話は、どうもコンサルティング的に説明しやすい、という意味での商業的な意味が多分に含まれているようです。

「Outcome」を謳うセッションに参加してみたり、他の参加者の方と議論してみたりしているのですが、どうにももやもやが晴れません。残り2日、なにか自分の中で答えを見つけて持ち帰りたいと思っています。

あるいは、明日には私の「System 1」が何かを教えてくれるかもしれません!

というわけで、明日からも楽しみながら学びたいと思います!